熱帯性花木で、原産地や来歴などは不明ですが、アジア起源と考えられひろく熱帯各地に見られます。ハワイでもよく垣根に植えられ、高さ5〜7mにも伸びます。普通は赤花一重の径10cmの鐘形の花を、長い枝先の葉脈に1花ずつつけます。オレンジや黄色、赤紫色などの花色や八重咲きもみられ、周年咲きます。
ハワイでは、ハイビスカスは古くからポピュラーな花で、ハワイ王朝1870年代にはすでに知事が12種の新品種を発表した記録が残されています。33種以上の種が他の国から導入され、3種のハワイ原産種と交配されて5000種もの園芸品種が生まれました。
導入種のなかにはハイビスカスのほか、インド洋にあるザンジバル島原産のフウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)H. schizopetalus (英名=Coral Hibiscus)も含まれ、初期の交配に使われています。1911年にはハワイでハイビスカス協会が設立され、1923年ハワイの州花に定められました。
ハワイでは、女性が花を耳脇の髪にさす風習がありますが、未婚の人は右に、既婚の女性は左につけます。ハイビスカスは、その髪にさす花の代表ともいえます。
現在のハワイアン・ハイビスカス Hawaiian Hibiscusは、大輪厚弁で花色も赤、オレンジ、黄、桃、白のほか白い斑点の入る絞り咲きや、白や黄に弁底が赤い底紅などの二色花もあり多彩です。花形も一重咲きのほか、八重咲きもあります。開花は周年みられますが、とくに大雨の後に多いといわれます。雨後は新梢がよく伸びて、その先によく花をつけるからだと思われます。早朝に開き、日没に閉じる一日花で、気温の低いときには2〜3日もちます。また、最近の改良種は2〜3日間咲くものもあります。
高温強光下でよく生育するので、栽培は容易です。花が安めば剪定して肥培し、強い新芽を出させるとよく花をつけます。
古い品種は挿し木で繁殖させます。挿し穂は太い木質化した熟枝のほうがよく活着します。最近の大輪種は活着しにくいので、接木をいします。挿し木でつくった生育の早い台木の新梢の緑枝に、割り接ぎします。
越冬には5〜8℃以上必要で、低温で越冬には水やりは控えめにします。